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大人のお口のケア

半年に一度、定期的に歯科検診を受ける事が大切です。

むし歯や自覚症状のないまま進行してしまう歯周病の早期発見をします。
毎日のお手入れには、歯ブラシやデンタルフロス、歯間ブラシなどを使い、

的確かつ効率的に歯磨きをしましょう。
歯並びを整えたり歯のホワイトニング、口元のアンチエイジングなどを施すことにより、

人と会ったり話したりといった、ビジネスシーンや毎日の生活が豊かなものとなります。

1、むし歯も歯周病も早期発見・早期治療

 

むし歯も歯周病も、症状が出た時にはかなり進んでいます。治療にかける時間や費用を抑えるためには、自覚症状のない軽度なうちに治療してしまいます。

 

①むし歯の早期発見→簡単な治療

 

痛みがないむし歯は、小さな黒っぽい点程度の大きさで、多くは歯と歯の間にできてしまうため、自分で見付けることはほぼできません。そのために、半年に一度の定期歯科検診で歯科医にむし歯の有無を確認してもらう必要があります。

小さな点程度(C1)のむし歯であれば、治療は一回で済む事がほとんどです。

少し進行(C2)して甘いものや冷たいものが染みたりする様になると、大きさによっては型を取ったりして、2回ほどかかる時もあります。

常に痛い、刺激や咀嚼で強い痛み(C3〜C4)が出る段階になると、むし歯は神経にまで達している可能性があります。そうなると根の治療が必要になり、複数回の通院となります。

そして、治療費も高額になる事があります。治療費の自己負担に関しては、イギリスを始めとし、海外では加入している保険により負担額がまちまちになるので、治療の前に歯科医院か保険会社に確認しておくと安心です。

​より詳しくは、以下のメールマガジンの記事も参考にしてください。

むし歯の進行度合いによる歯科治療のいろいろ①

むし歯の進行度合いによる歯科治療のいろいろ②

 

自覚症状がなく進行する歯周病

 

もう一つ気を付けなければならないのは歯周病です。歯周病は、歯を失う原因の第一位です。
歯周病の怖いところは、ほとんど自覚症状のないまま進行することにあります。歯が浮くような感じがする、グラグラして食事に支障が出る、といったような症状が現れた時には、かなり重症になっています。

 
今までむし歯がなく、歯科医院に縁のない人ほど歯周病には注意が必要です。歯が丈夫な体質の人は歯石が付きやすく、歯石が付きやすいほど歯周病に罹りやすいからです。
半年に一度の定期検診・歯のクリーニングと、日頃のご自宅でのお手入れで健康なお口を保ちましょう。

メールマガジンの記事『歯周病の予防』も参考にしてください。

2、過度のストレスは歯の敵

 

お仕事や日常生活において過度にかかるストレスは、歯にも良くありません。過度なストレスの歯への悪影響の一つとして、歯ぎしりがあります。

歯ぎしりには、

①ギリギリと歯を擦り合わせる、歯ぎしり型

②カチカチと上下の歯をぶつけ合う、タッピング型

③噛みしめ型

④キシキシと軋ませる、軋ませ型

の4つのタイプがあります。

 

歯ぎしりによる悪影響は、以下の事が挙げられます。

・歯がすり減る、割れてしまう

・歯周病の進行を加速させる

・口が開けづらくなる、開ける時に痛くなる顎関節症

・むし歯でもないのに歯が痛い

・冷たいものがしみるなどの知覚過敏

・頭痛や肩こり

歯ぎしりは、寝ている時だけではなく、起きている時にもしている事があります。寝ている時の歯ぎしりは自分で意識することはできませんが、起きている時の歯ぎしりに気付いた際には、意識して行わないように心がけましょう。

歯ぎしりの原因
としては、精神的なストレスの他、歯並びの乱れや噛み合わせの不良も考えられています。対処法として、

・マウスピースで歯や顎の関節へのダメージを抑える

・歯並びや噛み合わせを直す

ボトックスで歯ぎしりを軽減させる治療を行う

・心療内科や心理カウンセリングを受診して精神的ストレスを軽減させる

などがあります。好きなことに打ち込む、適度な運動をするなどリラックスをする時間を生活の中で取り入れ、ストレスをためない生活を心がけることも、歯の健康のためになります。

先に挙げた症状に心当たりがあったり、周りの人から歯ぎしりを指摘されたことがあれば、歯科医院で相談してみましょう。

3、大人向けの治療

 

①審美歯科

審美歯科とは、「歯の機能改善と共に、お口元全体の見た目の健康的な美しさ」に焦点を当てています。「機能が優れていることは同時に調和の取れた美しさを持っている」との考えから、人が健康的な生活を送る上で、とても大切な分野です。

審美歯科の治療には、白い詰め物やかぶせもの、歯列矯正、インプラント、歯のホワイトニングや歯肉形成術などが含まれます。以下の様な時にも審美歯科は役立ちます。

 

・昔の治療が古くなり変色してきた

・生まれつきの歯の色や形にコンプレックスを持っている

・噛み合わせや歯の大きさ・形、歯肉のバランスが悪く、人前で話したり笑ったりするのに不安がある

・病気やけがで歯を喪失し、噛み辛く、見た目も良くない

白く健康的な整った歯は、人に与える印象を良くし、アンチエイジング効果もあります。

白いかぶせもの、ラミネートベニア、歯のホワイトニングの治療例

​(写真上:Before、下:After)

 

この写真のケースでは、白いかぶせ物のラミネートベニアやクラウンで前歯の目立つ隙間や形、並びを整え、ホワイトニングを行いました。

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下の歯の並びが凸凹していて、生まれつき歯の着色もありました。着色にはラミネートベニアを施し、歯の歯並びも整え、噛み合わせも良くなりました。

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こちらの場合は、前歯の大きさが顎に対して小さく、隙間ができていました。ラミネートベニアで形と大きさを揃え、ホワイトニングも行いました。

古くなったコンポジットレジンが変色し、むし歯もありました。上下共にラミネートベニアやクラウンで治療し、若々しく美しい口元に変わりました。

インプラント

歯の欠損部分の治療には、入れ歯やブリッジの他に、人工の歯根を顎の骨に埋めるインプラント治療も選択できます。インプラントなら、現存する他の歯に負担をかける事なく、自分の歯のように噛めるようになります。

インプラント+ブリッジの治療例

 

真の例は、下の前歯の4本が欠損しています。欠損部分が多く、現存の歯の両隣の歯を使ってブリッジを入れることはできません。この場合、取り外し式の入れ歯かインプラント+ブリッジの選択になります。ここでは、2本のインプラントを埋め、欠損部分だけで連結させたブリッジを入れました。

③矯正治療

インビザラインのような目立たないマウスピース式矯正法は、人前に出る事の多い方にも利点の多い歯列矯正法です。まず、治療中の見た目が気になりません。マウスピース式は、矯正装置を自分で取り外しできますので、食事や歯磨き時には外します。矯正装置を気にする事なく食事ができ、歯磨きもいつも通りにできます。また、このマウスピースは薄く滑らかなので、言葉の発音にも支障が出にくくなっています。
歯を大きく動かす場合など、歯並びの状態によっては金属のブラケット式の矯正器具を使った治療となる事もあります。

前歯だけなど、一部分だけ歯並びを治したい場合には、部分矯正もできます。その人の元の歯並びと生活スタイルや希望などを考慮し、最適な治療法を選びます。

 

④口臭(公衆?)予防

社会人になると、大人のエチケットとして口臭も気になります。口臭の多くの原因は、食べ物や飲み物、むし歯や歯周病です。

むし歯や歯周病は、進行するほどに口臭が強くなりますので、早期の治療や、定期的な歯のクリーニングで口臭を予防します。そして、口臭の予防のための毎日の正しい歯磨きは、起きた時、食事の後、寝る前に行うと効果的です。

 

⑤定期歯科検診

むし歯や歯周病は、早期発見・早期治療を行えば、治療にかかる時間と費用が節約できます。そのために、何もなくても半年に一度の定期歯科検診はとても重要です。
定期検診では、症状の出ないうちの小さなむし歯や歯周病を見付けて治療を施したり、歯周病予防のための歯のクリーニングを行います。

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4、大人の歯みがきアドバイス


歯ブラシを小さく(5ミリ程度)左右に動かし、ブラシの毛先が歯と歯の間、歯と歯肉の境に届くようにします。


この時、力が入りすぎないようにします。軽くシャカシャカとした音がすれば、適度な力で磨けています。

上の前歯の表と裏側、下の前歯の裏側は、歯ブラシを縦に使い、縦に動かし磨きます。

歯間ブラシやデンタルフロスも使い、歯と歯の間の汚れも取ります。

デンタルフロスの使い方』のページも参考にしてください。

ご自分に合った歯みがきの方法や歯間ブラシのサイズ、デンタルフロスの使い方など、何でも歯科医院で聞いてみましょう。

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